花嫁の可愛いと私の可愛いは同じとは限らない。
イメージは私のウエディングレッスンでは曖昧な表現なるべく使わないようにしています。
それは、可愛い、キレイ、上品、ナチュラル、キラキラ、などなど。
でも、ウエディングのレッスンだからどうしてもこのワードは必要だし、ウエディングシーンでは多用されています。
なので、全く使わないってわけじゃないんですねどね。
では、なぜ、使わないようにしてきるかというと。
可愛い、ナチュラル、キラキラ、って、感じ方が人それぞれだからです。
例えばこちらのウエディングドレス。
可愛いと思う人もいらっしゃれば、個性的と感じる人もいる。カッコいいと感じる方もいる。
花嫁様が思う可愛いと、私が思う可愛いが同じとは限らない。
レッスン中、私からのアドレスで、『可愛いものがいいですよ。』とアドレスしても、私がイメージしている可愛いと、花嫁様が受け取られた可愛いが異なった場合、私からの似合うアドバイスはちゃんと花嫁さまに伝わらないのです。
すると、せっかくの貴重なお時間やお金を使って受けていただいているレッスンが無駄になるし、
私も全力で似合うものを伝えてて、ちゃんと似合うドレスを着てほしいなと思っているので、この可愛いの誤差は、最大の誤差にもなりかねません。
この誤差を生み出さないためにも、レッスンでは必ず画像をお見せしながら、花嫁さまと二人で同じ画像を共有しながらお互いのイメージを確認し可愛いやキレイなどを伝えていきます。
『こんな風な可愛さ』『ここのこのキラキラな感じ』『ナチュラルと言ってもここれくらいの』
画像を見ながら私が思うイメージを、花嫁さまに伝えたいイメージを言葉にしながら進めていきます。
それも、1画像だと違った認識が生まれることもあるかもなので、一つの要素に対して何枚も画像を共有します。花嫁さまからも画像をお見せいただいたりもして、お互いが同じ認識になったことを確認します。
ドレスだけじゃなく、ヘッドドレス、イヤリング、ヘアスタイル、ブーケなど、それぞれのアイテムごとに画像確認です。
自分に似合うものを知りたいと来てくださっている花嫁さまに、私は似合うものをアドバイスする。
だからこそ、ちゃんと似合うものが伝わるように。
それは言葉じゃなくて、ビジュアルイメージが一番大事。
余談ですが、これは私がドレスショップでコーディネーターとして働いていたときの話です。
花嫁さまから、『シンプルなウエディングドレスがいいです。派手なものやいや。可愛さも要らない。』というご希望が。
このご希望に合せてシンプルなドレスをご提案する。
すると花嫁さまは、『シンプル過ぎます。ここまでシンプルじゃなくていんですよね。』
また別の花嫁さまは、『可愛いドレスがいいです。ふんわりしていてキラキラしていて・・・。』
そして私はご提案します。
すると花嫁さまは、『こういう可愛いじゃなくて・・・。』
では、どういう可愛いなんだろう?と私は思います。
このコーディネーター時代に痛感した、【可愛いの感じ方は人それぞれ】
それ以来は、ドレスショップ時代でも、好みをお持ちの花嫁さまには画像で好みのドレスを見せていただくようにしていました。
この時の経験は今でもしっかり生かされています。
全ては、本当に似合うものをちゃん正確にと花嫁さまに伝えるため。
そして、その似合うものを花嫁さまに選んでいただけるようになるため。